転職・起業事例16/ボランティア活動は自分のためにさせていただくもの(1)

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「さあ、もう一息で頂上ですよ」

明るい、澄んだ声が登山仲間の背後から聞こえる。

宮崎晴夫は、山登りが大好きな58歳の会社員。

オリエンタル電子株式会社に勤めるかたわら、健康維持・増進のために30歳代から登山をはじめた。

これまでに登った山は600以上、そのなかには日本100名山も含まれている。

宮崎は山のもの知り博士と言われるほど山に関する知識を持っており、ときどき仲間内の集まりでクイズを出しては、みんなが答えに窮しているのを見て一人悦に入っている。

そんな山好きの彼は、最近、二つの新しい体験をした。

一つは、身障者の車椅子登山の支援である。

宮崎は「健康・生きがいづくりアドバイザー」でもあり、日頃からなんらかの形でボランティア活動をはじめたいと思っていた。

その矢先、市の広報紙で身障者の登山の協力者募集を知り、さっそく仲間三人に参加を呼びかけた。

当日は、車椅子17台、協力者130名が登山。

宮崎たち四人は頂上でコーヒー、味噌汁、お汁粉をつくり、みんなの登頂を待った。

汗をかきながら登ってきた身障者、ボランティアの人たちも頂上での思いがけない接待に、「こんなところでお汁粉やコーヒーが飲めるなんて」と、とても喜んでくれた。

みんなの嬉しそうな笑顔に、四人で重い食材やガスボンベを担ぎ上げたかいがあったと、満たされた気持ちで帰路についた。

しかし、こんな宮崎も、突然車椅子生活を余儀なくされたことがある。原因不明の皮膚病で歩けなくなって入院し、三週間車椅子を動かし不自由さを実感したのだ。

そのことがさらにボランティア活動に力を入れさせている。

もう一つは、「尾瀬」で体験したボランティア活動だ。尾瀬保護財団によるボランティアの公募に接し、応募した。

(続く)

現役転職コンサルタント

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