転職・起業事例19/「ここに来てよかった」の一言に感激(2)

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白木和子は市の社会教育課からの依頼で、「健康・生きがいづくりアドバイザー」として市内の数箇所で開かれる高齢者学校で、月一回ほど健康体操(簡単なツボ体操、ダンベル体操)、ゲーム等の指導をしている。

アドバイザーになるきっかけは、老いてからも、あらゆる事に積極的に参加する母をいつも見てきたからだ。自分が食べる米、野菜や四季折々の草花を育て、自然の中で生活する母。そんな母の自立した姿を見るにつけ、「私も何かしなくてはいけない」との思いが心に広がっていった。

ちょうどそんな折、「健康・生きがいづくりアドバイザー養成研修」のことを知り、応募した。

盛りだくさんの講習、グループ討議、富士の裾野での二泊三日の猛勉強など、大勢の人たちと共に受講し、新しい仲間ができた。会社勤めでは得られなかった新鮮な発見がいくつもあり、今もいい付き合いを続けている同期生たちの存在も、この研修の成果の一つだと思っている。

研修でのグループ討議の際、グループ名を「歓喜泉」とつけ、その仲間が白木の心の独立を色紙に託してくれた。これが彼女の大きな支えになっている。

彼女は「歓喜泉」のことを、たとえ小さな物事でも、人に伝えることによって、池に小石を投げたとき水面に波紋が広がるような手応えを実感している。

たくさんの人や出来事につながるきっかけをくれた「健康・生きがいづくりアドバイザー」との出会いに感謝しつつ、今後は次のようなテーマに取り組み、ライフワークの一つに加えたいと目を輝かせて話す。

まず、東洋医学を取り入れた、心身を和らげるツボ体操などを勉強し、高齢者学級の活動に取り入れていきたいということ。そして、いつまでも故郷人の心を忘れず、居住地を起点に他市町村へと活動範囲を広げていくこと。これには夫君も大賛成だという。

「ハイ、大きく手をのばして、一、二、三、四!」

今日も白木の明るい声が「西部老人いこいの家」から聞こえる。

(続く)

現役転職コンサルタント

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